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三平和男コラム「新年度の所感」
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2025年3月3日
毎年のことではあるが、新年度を迎えると、仕事だけではなく日常生活そのものもリセットされるような気がして、新鮮な気持ちになる。
当事務所はオフィス街に位置しており、官庁も近いため、この時季ならではの光景として、新卒の新入社員が人事担当者に引率され、研修会場へ向かう姿を目にすることも多い。春の訪れを実感する一場面である。
国内外の政治や経済が大きく変化する中、「希望に満ち溢れた新年度」とは言い難い情勢が続いている。しかし、これから社会に出る若者たちには、ぜひチャレンジ精神を持ち、それぞれの夢に向かって突き進んでもらいたいと強く願う。
また、新年度を迎えるこの時期は、年齢に関わらず人事異動や転勤、あるいは転職などによって、新たな分野や未知の職場環境に挑戦する人も多いだろう。ぜひ前向きな気持ちで、新しい環境に臨んでいただきたい。
我が国では少子高齢化が進み、今後ますます労働力人口の減少が避けられない。そうした中でも、確かな技術やサービスを強みとし、国内だけではなく世界のマーケットで挑戦を続ける中小企業は少なくない。
これからの時代、中小企業が健全に成長・発展し続けるためには、今まで以上に、そこで働くすべての人が心身ともに健康で、希望と安心を持って働ける環境づくりが不可欠となる。その環境づくりを支援することこそ、我々社会保険労務士の最も重要な役割であり、使命であると考えている。
特に、高齢者や女性がいきいきと働き、育児や介護、あるいは病気の治療といった事情を抱えていたとしても、それぞれの能力を最大限に発揮できる職場環境づくりを積極的に支援していきたい。
社会全体としては、高い能力と意欲を持った労働力を埋もれさせることなく、人も企業も互いに成長し続ける活力ある社会でなければならない。そして、一人ひとりがそれぞれの幸せを追求できる社会こそ、目指すべき姿であると強く思う。
その実現のため、微力ながら社会保険労務士として力を尽くしていきたいと、新年度を迎え改めて感じている。
今月も、どうぞ宜しくお願いいたします。