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事務所コラム

三平和男コラム「ローカル線に乗って」

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三平代表コラム 

2025年7月1日

今年の夏も暑くなりそうだ。暑いのは嫌いではないが、歳をとってくると暑い盛りに出歩くのは危険だと感じるようになってきている。

 

先日、自分が会員となっている学会があった。社労士の会員も多いことから社労士セッションの枠があり、毎年2~3名の社労士が研究報告をするのだが、司会のお役目をさせられている。今年は名古屋の名城大学で、3名の社労士が、研究報告を行った。テーマとしては、障害者雇用、医師の働き方改革、兼業、副業に関する内容で、いずれも実務家らしい視点で、アカデミックな研究成果の報告だったと思う。

 

学会を終えて、しばらく行けなかった妻の実家の墓参りに向かうため、名古屋から松阪に移動してそこで1泊した。翌日、名松線の始発である松阪発7時32分の電車に乗って、目的地の終点、伊勢奥津駅まで、1両編成のローカル線に揺られていった。約1時間半の乗車時間であるが、始発から終点までほぼ全区間、我々夫婦の貸切り状態であった。

時折、線路近くまで10頭近くの鹿が落ちてきて草木を食む様子も見られた。また、沿線の河原では多くのサルを見かけることもあった。山に囲まれた地域で、かつては林業で栄えたところだが、今は人も少なく、住んでいるのは80歳を過ぎたご高齢の方ばかりである。

 

この名松線も2009年の台風で被災し、6年半もの長きにわたるバスの代行運転の後に運行を再開したという過去もあり、廃線の危機を乗り越えてきた路線であるが、今後も是非続いてほしいと願っている。地方における人口減少、高齢化は避けることはできないが、日本全国でローカル線の廃止が続くのは寂しいし、地域住民の足である鉄道やバスが廃止されることで過疎化が一気に進んでしまうことを考えると残念である。

 

暑い夏になりますが、元気を出して、乗り切りましょう。今月も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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