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事務所コラム

三平和男コラム「企業のグローバル化に伴う働き方・働かせ方の変化を考える」

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三平代表コラム 

2018年4月30日

新緑が爽やかな初夏の風にゆれて、肌にも心地よい季節というのが5月のイメージでしょうか。

今年は、気温の上では例年に比べると夏の到来が早い気がします。5月はゴールデンウイークもあり、長い休暇を取られた方もいるでしょう。一年のなかでも、旅行・スポーツ等アウトドアを楽しむのに最も適した季節かもしれません。ただ、せっかく長期のお休みをとられて行楽地へ行かれても、どこも人がたくさん押しかけて混雑していて、十分に楽しめず却って疲れ切ってしまったという方もいるでしょう。どうしても長期で休暇を取るのが、ゴールデンウイークやお盆休み、年末年始などに集中しがちなので致し方ないといったところでしょうか。

もし、多くの国民が休暇を分散してとるようになったら、どうでしょうか。何をするにしても、快適に休暇を楽しむことのレベルは増すとは思うのですが、現実はなかなかそう簡単ではないということですね。

今後、グローバル化が一層進むことによって「働く」ことについての考え方も変わってくると思います。そして、日本の企業社会もワーク・ライフ・バランスの意識も今よりも格段に高まってくることは大いに考えられます。このことは単に、働く労働者の休暇の取り方が変わるということだけではなく、仕事の仕方を根本的に変える契機となる可能性があると考えています。仕事の結果というよりも、仕事の仕方・プロセスを重視した業務指示に即した業務の遂行ということから、一人一人が自らの業務をマネジメントする。すなわち、主体的に仕事の段取りを決め、スケジュール管理を行っていくということです。結果として、仕事の時間も休暇も各人の裁量で主体的に決めていく働き方であり、ワーク・ライフ・バランスの実現が可能となる働き方といえます。これによって、生産性の向上・企業活動の活性化が図られるという事で、企業としてもメリットは大きいと考えますが、この働き方を可能とするためには、労働者が自立しているという事が前提となるでしょう。

企業のグローバル化とは、多様な人材の多様な働き方をマネジメントするということ、いわゆるダイバーシティマネジメントを実践していくことだと思います。

今まさに、「働き方改革」が国会で論戦が繰り広げられていますが、大事なのは立法措置や法改正ではなく、働くことについて自立した働き方への意識改革であり、企業経営者の働かせ方のマネジメントを抜本的に見直すということではないでしょうか。

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