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三平和男コラム「春の日曜日に想うこと」

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三平代表コラム 

2026年4月3日

春のやわらかな日差しが差し込む日曜日。子どもたちが小さかった頃、休みの日は、決まって家族4人で出かけるのが当たり前だった。二人の娘は成長し、いまは夫婦二人の静かな時間が流れている。年頃になった娘たちは、それぞれ友人との約束や仕事、勉強に忙しい。日曜日の朝の食卓も、ずいぶん簡素になった。父親としては少し寂しさを覚えつつ、娘たちの成長の証だと自分に言い聞かせ、納得しつつも寂しさを感じる自分がいる。

 

幼い頃、休みの日には、手をつないで近所の公園へ行き、ボール蹴りなどをして遊んだことが、つい昨日のことのように思い起こされる。転べば泣き、笑えば一緒に笑った。そんな当たり前と思っていた日曜日の出来事も遠い過去に感じる。子どもたちは成長し、親の知らない世界を持つようになった。その姿がだんだん遠く感じるようになり、ただ、遠くから見守るしかできない時期もあった。

 

大人になった娘たちとは、今でも家にいれば会話を交わし、朝、会社や学校に出かけるときには玄関先まで見送る習慣も変わらない。ただ、その後ろ姿には、確かな成長と自立を感じる。

 

日曜日の朝、淹れたてのコーヒーを片手に新聞を広げるが、文字はなかなか頭に入ってこない。ふとピアノの上にある家族写真に目が留まり、無邪気な笑顔に胸が熱くなる。あの頃の賑やかさは戻らないが、娘たちは自分の世界を広げている。そのことが、嬉しくもあり、少し切なくもある。

 

日曜日の夜、珍しく二人の娘も家に帰ってきて、家の中に賑やかな会話が戻ってくる。夕食を共にしながら、交わされる短い会話の中に娘たちの日頃の様子が伝わってくる。なるべく聞き役に徹し、必要以上に会話には入らない。その距離感を保つことも、父親にとっては大切なのだと感じる。

 

それぞれが、また明日になればいつもの日常に戻っていく。それでも、同じ屋根の下で家族4人が一緒にいるひとときが、心を静かに満たしてくれる。

娘たちには、どんな時でも戻れる場所があること、そしてここに居場所があることを伝えたい。マンションのベランダから、春の風に揺れる木々を眺めながら、娘たちの未来が穏やかであることを、父として心より願うばかりである。

 

今月もどうぞよろしくお願い致します。

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